【グロスとネット】の違いと使い分け/「総額か正味か」の違い

【グロスとネット】の違いと使い分けは「総額か正味か」の違いです。

【グロスとネット】の違いと使い分け/「総額か正味か」の違い
【グロスとネット】の違い
【グロスとネット】の違いと使い分け/「総額か正味か」の違い
【グロスとネット】の違いと使い分け/「総額か正味か」の違い

「グロス」と「ネット」という言葉は、

ビジネスだけでなく日常生活でも使われることがあります。

これらは特に、広告業界や不動産業界、食品業界などでよく登場しますが、

正確な意味や使い分けを知らないと誤解を生む原因にもなります。

本記事では、それぞれの概念の違いや具体的な使用例、

類似語との比較を踏まえ、わかりやすく解説します。

目次

【グロスとネット】の違いとは?

【グロス(Gross)】とは?

グロスは「総量」や「全体」を意味する英語です。

ビジネスでは「グロス価格」「グロス重量」「グロス面積」のように、

手数料やその他の要素を含む合計値を表します。

例:広告業界のグロス価格

広告費(実費)に広告代理店の手数料を足した総額がグロスです。

【ネット(Net)】とは?

ネットは「純量」や「正味」を意味します。

手数料や余分な要素を除いた、実際の値を示します。

例:広告業界のネット価格

広告費の「実費そのもの」を指します。

使用例でわかるグロスとネットの違い

以下の表で具体的な計算例を見てみましょう。

項目グロス(総額)ネット(正味)
広告費用
120万円
120万円100万円
手数料(20万円)を引いた額
食料品(重量)  500g450g
包装材の重量(50g)を引いた重さ
給与
30万円
30万円25万円
税金・保険料(5万円)が差し引かれた手取額

各業界におけるグロスとネットの違い

広告業界での使い分け

広告代理店では、請求額に代理店手数料が含まれる場合はグロス、含まれない場合はネットと区別します。

計算式

グロス価格=ネット価格+マージン(手数料)

例えば、ネット価格が80万円、手数料率が20%の場合:

グロス建てネットが80万円になるよう計算
=100万円(グロス価格)
ネット建てネット価格に手数料率をかける
=96万円(グロス価格)

食品業界の重量表示

食品表示では、包装材や付属物を含む総重量をグロス、中身だけの重量をネットと呼びます。 

例:500gの包装食品

グロス重量500g(包装材を含む) 
ネット重量450g(中身のみ) 

不動産業界の面積表示

不動産契約では、共有部分を含む総面積をグロス、専有部分のみをネットとします。

類似語「マージン」との違い

マージンとは「利ざや」や「手数料」を意味し、グロスとネットの差額に該当します。

計算例

 グロス価格(100万円)-ネット価格(70万円)=マージン(30万円)

マージンが明確でない場合、取引でのトラブルの原因になるため注意が必要です。

ビジネスシーンでの注意点

認識のズレを防ぐ

グロスかネットかを誤解すると、請求金額や取引条件にトラブルが発生する可能性があります。

必ず事前に確認を行いましょう。

グロスとネットの使い分け

業界によって主流が異なるため、取引先の慣習を把握することが重要です。

まとめ~【グロスとネット】の違いと使い分けは「総額か正味か」の違い

「グロス」と「ネット」は、合計値と正味値を区別するための基本的な概念です。

それぞれの違いを理解し、正しく使うことで、業務の効率化やトラブル回避につながります。

特に営業や経理の業務では、明確な認識が不可欠です。

【グロスとネット】の違いと使い分け/「総額か正味か」の違い
【グロスとネット】の違い
【グロスとネット】の違いと使い分け/「総額か正味か」の違い
【グロスとネット】の違いと使い分け/「総額か正味か」の違い
目次