【議論と討論】の違いと使い分け/「目的」の違いで区別

【議論と討論】の違いと使い分けは「目的」の違いで区別します。

【議論と討論】の違いと使い分け/「目的」の違いで区別
【議論と討論】の違いと使い分け/「目的」の違いで区別

日常生活やビジネスシーンで「議論」と「討論」という言葉を耳にすることはよくあります。

しかし、これらの言葉は似ているようで、異なる意味と使い方を持っています。

本記事では、それぞれの言葉の定義や特徴、使い分けについて詳しく解説し、具体的な使用例を示します。

目次

【議論】とは?—意味と特徴

「議論」とは、複数の意見や考えを出し合いながら、物事を深く考えたり、

結論を導き出すための話し合いを指します。

議論の目的は、問題や課題について多角的に検討し、

最適な解決策や理解を得ることです。

【議論】の特徴

「議論」の特徴を以下に記載します。

目的:合意形成を目指す話し合い

参加者:複数人

形式:自由度が高い

感情:冷静で論理的な対話

以下に使用例を記載します。

使用場面例文
会社の会議新製品の販売戦略について議論を重ねた。
教育環境問題について生徒同士が議論した。
日常生活引っ越し先について家族で議論した。

【討論】とは?—意味と特徴

「討論」とは、特定のテーマについて賛成・反対などの異なる立場から意見を主張し合い、

優劣を競う形式の話し合いです。

討論の目的は、参加者が意見を論じ合いながら、相手を説得することや優位性を示すことです。

【討論】の特徴

以下に「討論」の特徴を記載します。

目的:主張を競い合う話し合い

参加者:賛成・反対などの異なる立場の人々

形式:ルールが定められている

感情:熱を帯びることがある

以下に使用例を記載いたします。

使用場面例文
学校の授業エネルギー政策について討論会が開かれた。
政治候補者同士が選挙前に政策について討論した。
テレビ番組教育改革をテーマに専門家が討論した。

【議論と討論】の違い

以下は「議論と討論」の違いを表にしました。

項目議論討論
目的問題解決や合意形成主張を競い合い、説得や勝敗を重視
進め方互いの意見を尊重しながら進める主張や反論を交わし合う
雰囲気協調的、冷静対立的、情熱的
内容相手の意見を取り入れながら深めていく自分の意見を強調し、論破することが重視される
対立の程度対立が必須ではない対立が前提となる
結果共通理解や建設的な結論を目指す勝敗や意見の優劣が明確になることが多い
会議やプロジェクトの話し合いディベート、政策討論会

【議論と討論】の類義語 ―「協議」、「会談」 との違い

「協議」と「会談」はどちらも話し合いの場を指しますが

目的や使用される場面が異なります。

協議:具体的な合意形成を目的とする話し合い。

会談:主に政治や外交の場面で行われる公式な話し合い。

項目協議会談
目的合意形成、実務的な解決策の決定意見交換や関係構築
(合意形成は必須でない)
場面企業間、組織内、実務的交渉政治、外交など公式で
高いレベルの場面
参加者特定のテーマに関わる関係者首脳や高位の代表者
特徴実務的、具体的公式的、象徴的

まとめ ― 【議論と討論】の違いと使い分け/「目的」の違いで区別

「議論」と「討論」はどちらも話し合いの一種ですが、目的や進め方の違いが重要です。

「議論」は協力的であり、解決策を見つけることを目的とします。

一方、「討論」は対立する意見を戦わせ、優劣を決定することに焦点を当てます。

状況や目的に応じて適切に使い分けましょう。

【議論と討論】の違いと使い分け/「目的」の違いで区別
【議論と討論】の違いと使い分け/「目的」の違いで区別
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