【通知と通達】の違いと使い分け/「目的の違い」と「強制力の有無」

現代の組織運営において、情報伝達は円滑なコミュニケーションの要です。

その中でも「通知」と「通達」はよく使われる用語ですが、混同されることも少なくありません。

本記事では、この2つの言葉の違いをわかりやすく解説し、実際の使用例を表にまとめて紹介します。

これにより、適切な場面で正確な表現を選べるようになります。

【通知と通達】の違いとは？

【通知】とは？

通知は、特定の事実や情報を伝えることを目的としたものです。

【通達】とは？

通達は、指示や命令の要素を持ちながら、組織内で特定のルールや方針を徹底するための手段です。

「通知と通達」の違いは以下の表になります。

項目	通知	通達
項目	通知	通達
目的	情報提供	指示・命令
対象	個人・団体を問わない	組織内の部門やグループ
強制力	なし	遵守が必要
例文	合格通知が届いた	新規方針を通達する

【通知と通達】の使い分けと具体例

【通知】の使い方

通知は、事実を知らせる際に用います。

以下のような場面で利用されます： 

以下は使用例です。

状況	通知の内容
システム更新	メンテナンス期間の通知
合格発表	結果の通知
イベント	日程と場所の通知

【通達】の使い方

通達は、組織のルールや方針を徹底させるために用いられます。

主な使用場面は以下の通りです： 

以下は使用例です。

状況	通達の内容
新規業務導入	新システム導入手順
人事異動	配置転換辞令
緊急対応	緊急時対応手順の指示

類義語 － 「通告」と「伝達」との違い

通告とは？

「通告」は、特定の人や対象に対して公式に決定事項を知らせる行為を指します。

個人を対象とする場合が多く、警告や注意を含む場合もあります。 

伝達とは？

「伝達」は、情報を口頭や文書で他者に伝える行為を指します。

組織的な要素が薄く、主に情報を届けることが目的です。 

「通告と伝達」を表にまとめました。

項目	通告	伝達
目的	決定事項や意向を知らせる	情報を届ける
対象	個人が中心	個人・団体
例文	戦力外通告	会議の指示を伝達

まとめ － 【通知と通達】の違いと使い分け/「目的の違い」と「強制力の有無」

「通知」と「通達」は、それぞれ異なる役割を持っています。

通知は情報の共有を目的とし、通達は命令や指示を伴います。

また、通告や伝達といった類似語も使用場面に応じて適切に使い分けることで、

より効果的なコミュニケーションが実現できます。

組織内外で適切な言葉を選び、スムーズな情報共有を目指しましょう。