【結論】と【結果】の違いと使い分け/「思考の関与」の有無で区別

【結論】と【結果】の違いと使い分けは
「思考の関与」の有無で区別します。

【結論】と【結果】の違いと使い分け/「思考の関与」の有無で区別
【結論】と【結果】の違いと使い分け/「思考の関与」の有無で区別

【結論】と【結果】」はどちらも物事の終わりに関係する言葉ですが、

意味や使い方には明確な違いがあります。

【結論】は考察や議論の末に導き出されるものであり、

一方で【結果】はある行動や出来事によって生じたものです。

これらの違いを理解し、適切に使い分けられるようにしましょう。

目次

【結論と結果】の意味と特徴の違い

以下に「結論」と「結果」の違いを一覧表にしました。

項目結論結果
意味思考や議論を経て導き出された最終的な判断ある行動や出来事の後に生じた事象
関係するもの思考・論理(場合によっては感情)原因・プロセス
客観・主観主観的(考え方に依存)客観的(事実として発生)
因果関係議論や分析の「結末」として導き出される原因の影響を受けて発生する
「検討した結論として、この案を採用する。」「試合の結果は3対2で勝利だった。」
英語訳ConclusionResult / Outcome
発生タイミング考えた後に決まる物事が起こった後に分かる
【結論と結果】の違い

要点まとめ

結論は「考えた末の判断」(主観的・思考が必要)

結果は「出来事の成り行き」(客観的・事実として発生)

【結論】とは?-意味と特徴

【結論】とは、考察や議論、検討の末に出された最終的な判断のことです。

意思決定の場面や論理的な思考が関係する文脈で使用されます。

下記に「結論」の使用例を記載します。

文脈例文
議論・討論長時間の議論の末、最適な方法を採用するという【結論】に至った。
研究・分析実験データをもとに、仮説が正しかったと【結論】付けた。
判断・決定さまざまな選択肢を検討し、新商品を発売しないという【結論】を出した。
「結論」の使用例

【結論】は、「導き出される」「至る」「出す」「付ける」などの動詞とともに使われることが多いです。

【結果】とは?-意味と特徴

【結果】とは、ある行動や出来事が引き起こした事象のことです。

因果関係があり、行動や原因が明確である場合に用いられます。

以下に「結果」の使用例を記載します。

文脈例文
物理的な変化雨が降った【結果】、試合は中止になった。
試験・評価一生懸命勉強した【結果】、試験に合格した。
健康・生活不規則な生活を続けた【結果】、体調を崩してしまった。
「結果」の使用例

【結果】は、「生じる」「もたらす」「影響を与える」などの動詞とともに使われることが多いです。

【結論と結果】の使い分け

違いのポイント結論結果
主体性あり。
(人の思考による)
なし。
(事象が生じる)
関連性議論・考察・判断原因・行動の影響
具体的な例「結論を出す」「結果が生じる」
【結論と結果】の使い分け

【結論】は論理的なプロセスを経て導き出されるものであり、

【結果】は行動や出来事の影響で生じる事象である、という点が大きな違いです。

【結論】と【結果】―類義語「決定」、「成果」との違い

【結論】と「決定」の違い

「決定」は、複数の選択肢の中から一つを選ぶ行為やプロセスを指すが、

【結論】は、考察や議論を経て到達した最終的な判断。

例文:
「新しいルールを導入することを「決定」したが、
その必要性についてはまだ【結論】が出ていない。」

【結果】と「成果」の違い

「成果」は、努力や活動の結果として得られた良いものであり、

【結果】は、良し悪しを問わず、ある行動や出来事の後に生じた事象。

例文:
長年の努力の「成果」として、新しい技術が開発された。
その【結果】、生産性が向上した。

【まとめ】―【結論】と【結果】の違いと使い分け/「思考の関与」の有無で区別

【結論】と【結果】はどちらも「物事の終わり」に関係する言葉ですが、

【結論】は思考や議論の末に導き出される判断を指し、

【結果】は行動や出来事の影響で生じる事象を指します。

議論や研究などで導き出されるのが【結論】であり、

出来事の影響や因果関係によって生じるのが【結果】です。

これらの違いを正しく理解し、適切に使い分けることで、より明確な表現が可能になります。

【結論】と【結果】の違いと使い分け/「思考の関与」の有無で区別
【結論】と【結果】の違いと使い分け/「思考の関与」の有無で区別
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