
「しそと大葉」の違いと使い分けは
「総称か部分」かの違いで区別します。


「しそ」と「大葉」は、日本の食卓でよく見かける食材ですが、
この二つの言葉の違いを正確に理解している人は意外と少ないかもしれません。
「しそ」は植物の総称であり、「大葉」はその一部である「青じその葉」を指す言葉です。
本記事では、「しそ」と「大葉」の違いを明確にし、
それぞれの特徴や使い分けについて詳しく解説します。
目次
「しそ」と「大葉」の基本的な違い
種別 | しそ | 大葉 |
意味 | シソ科シソ属の植物全体の総称 | 青じその葉の部分を指す言葉 |
種類 | 青じそ、赤じそ、えごまなどが含まれる | 青じその葉のみを指す |
使われ方 | 一般的な植物名 | 食材名・商品名 |
旬の時期 | 6〜7月(赤じそ)、 6〜9月(青じそ) | 6〜9月 (ただし、ハウス栽培で通年流通) |
利用方法 | 葉、芽、花、実などが使用される | 葉のみ使用される |
「しそ」とは?-意味と特徴
「しそ」は、シソ科シソ属に属する植物の総称です。
主に「青じそ」「赤じそ」「えごま」などが含まれます。
「しそ」の種類
「しそ」にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。
- 青じそ(大葉): 緑色の葉を持ち、さわやかな香りが特徴。
- 赤じそ: 赤紫色の葉を持ち、アクが強いため生食には適さない。
- えごま: 青じそに似た形状だが、風味が異なる。
「しそ」の利用方法
「しそ」は、葉・芽・花・実など様々な部分が利用されます。
- 葉(青じそ・赤じそ): 薬味や料理の付け合わせとして使用。
- 芽じそ: 若い芽の部分で、刺身のつまなどに使用。
- 花穂じそ: しその花が咲いた部分で、料理の香りづけに使用。
- 実じそ: しその実を塩漬けや佃煮にして食べる。
「大葉」とは?-意味と特徴
「大葉」は、「青じその葉」のことを指します。
元々は商品名として使用されていた言葉が、一般的に広まったものです。
「大葉」としての利用
「大葉」は主に以下のように使われます。
- 刺身のつまや天ぷらの材料として使用。
- 細かく刻んで薬味として利用。
- 肉や魚の臭み消しとして調理に活用。
また、「青じそドレッシング」などの加工品には
「青じそ」という名称が使われることが多く、「大葉」とは区別される傾向があります。
類義語「えごま」との違い
「青じそ」と「えごま」の違い
「えごま」はシソ科の植物で、見た目も青じそと似ていますが、
青じそとは異なる種類であり、味や香りにも違いがあります。
下記に「青じそ」と「えごま」の違いを表にしました。
青じそ | えごま | |
葉の色 | 緑色 | 緑色(やや濃い) |
香り | さわやかで強い香り | 独特な風味でクセがある |
使い方 | 薬味、天ぷら、刺身のつま | 焼肉の巻き葉、キムチ漬け、 油を搾る(えごま油) |
まとめー「しそと大葉」の違いと使い分け/「総称か部分」かの違いで区別。
「しそ」と「大葉」は、同じ植物を指す場合もありますが、使われる文脈によって意味が異なります。
「しそ」は植物全体の総称であり、「大葉」は青じその葉を指す言葉です。
また、「しそ」には「赤じそ」や「えごま」も含まれ、それぞれ異なる特徴を持ちます。
料理や食材として使う際には、この違いを理解し、適切に使い分けることが大切です。

