
「DVD と ブルーレイ 」の違いと使いわけは
「記録容量 と 画質」の違いで区別します。


映画やテレビ番組の視聴、データ保存などに利用される「DVD」と「ブルーレイ」。
見た目は似ていますが、記録容量や画質、音質、互換性などにさまざまな違いがあります。
それぞれの特徴を理解することで、用途に合ったメディアを選ぶことが可能になります。
本記事では、「DVD」と「ブルーレイ」の違いを詳しく解説し、選び方のポイントを紹介します。
「DVD と ブルーレイ」の基本的な違い
下記に「DVDとブルーレイ」の基本的な違いを一覧にしました。
DVD | ブルーレイ | |
記録容量 | 単層:4.7GB、 二層:8.5GB | 単層:25GB、 二層:50GB、最大128GB |
画質 | 720×480(約35万画素) | 1920×1080(約207万画素) |
音質 | 最大5.1ch | 最大7.1ch、 ドルビーTrueHD対応 |
レーザー波長 | 赤色レーザー(650nm) | 青紫色レーザー(405nm) |
互換性 | 多くの機器で再生可能 | DVD再生可能な機器が多いが、逆は不可 |
保管のしやすさ | 比較的丈夫 | データ層が表面に近いため傷に注意 |
「記録容量」の違い
「DVD」と「ブルーレイ」は記録できるデータ量に大きな違いがあります。
「DVD」は最大8.5GBですが、「ブルーレイ」は50GB、
さらに多層ディスクでは128GBの保存が可能です。
そのため、「ブルーレイ」は長時間の高画質映像や大容量データの保存に向いています。
「画質」の違い
画質の違いは解像度と画素数に表れます。
「DVD」は標準画質(SD)で720×480ピクセルに対し、
「ブルーレイ」はフルHD(1920×1080ピクセル)で、約6倍の解像度です。
映像の鮮明さが大きく異なるため、高画質で映画やゲームを楽しみたい場合は「ブルーレイ」が適しています。
「音質 と 再生機器」の違い
「音質」の違い
「DVD」と「ブルーレイ」では音質にも差があります。
「DVD」は5.1chまで対応していますが、
「ブルーレイ」は最大7.1chのサラウンドサウンドに対応し、
ドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioなどの高音質フォーマットも利用できます。
「再生機器」の違い
「DVD」はほとんどのプレーヤーで再生できますが、「ブルーレイ」は対応機器が必要です。
ただし、「ブルーレイプレーヤー」は「DVD」の再生にも対応しているものが多いため、
将来的な利便性を考えると「ブルーレイプレーヤー」を選ぶのが賢明です。
「レーザー波長 と 耐久性」の違い
「レーザー波長」の違い
「DVD」は赤色レーザー(波長650nm)を使用してデータを読み書きしますが、
「ブルーレイ」は青紫色レーザー(波長405nm)を使用します。
波長が短いほどデータを高密度に記録できるため、「ブルーレイ」は「DVD」より大容量の記録が可能です。
「耐久性」の違い
「DVD」と「ブルーレイ」は、保管方法によって寿命が大きく変わります。
「ブルーレイ」はデータ層が表面に近いため、傷や汚れに弱いという欠点があります。
適切に保管すれば「DVD」も「ブルーレイ」も10年以上の保存が可能ですが、
「ブルーレイ」は取り扱いに注意が必要です。
「用途別」の選び方
下記に「用途別」に一覧にまとめました。
用途 | おすすめのメディア |
映画・アニメの高画質視聴 | ブルーレイ |
安価なメディアでの録画・保存 | DVD |
長時間録画・大容量データ保存 | ブルーレイ |
一般的なDVDプレーヤーでの再生 | DVD |
高音質・高画質を求める | ブルーレイ |
「DVD」と「CD」の違い
「DVD」と似たメディアに「CD(コンパクトディスク)」があります。
「CD」は主に音楽や小容量データの保存用で、記録容量は700MB程度です。
「DVD」は「CD」の上位規格として開発され、映像や大容量データの記録が可能になっています。
CD | DVD | |
記録容量 | 約700MB | 4.7GB~8.5GB |
用途 | 音楽・データ保存 | 映像・データ保存 |
レーザー波長 | 780nm(赤外線) | 650nm(赤色レーザー) |
「4K UHD」とは?
「4K UHD(Ultra HD)」は、「ブルーレイ」のさらに上位規格として登場した映像メディアです。
解像度が大幅に向上し、より鮮明で臨場感のある映像体験が可能になります。
「4K UHD」と「ブルーレイ」の違い
ブルーレイ | 4K UHD | |
---|---|---|
解像度 | 1920×1080(フルHD) | 3840×2160(4K UHD) |
記録容量 | 最大128GB | 最大100GB |
色域 | SDR(標準色域) | HDR(広色域対応) |
映像技術 | 標準ダイナミックレンジ | 高ダイナミックレンジ (HDR10、Dolby Vision対応) |
音質 | 最大7.1ch | 最大7.1ch、Dolby Atmos、 DTS:X対応 |
必要機器 | ブルーレイプレーヤー | 4K UHD対応プレーヤー、 4K対応テレビ |
「4K UHD」のメリット
「4K UHD」の注意点
対応機器が必要:4K UHDディスクを再生するには、
専用の「4K UHDブルーレイプレーヤー」と「4K対応テレビ」が必要。
ディスクの価格が高い:通常のブルーレイと比べて、4K UHDディスクは高価な傾向がある。
ストリーミングとの比較:NetflixやAmazon Prime Videoなどの
4Kストリーミングサービスもあるため、物理メディアを購入するかどうか検討が必要。
「4K UHD」はどんな人におすすめ?
- 映画や映像作品を最高画質で楽しみたい人
- HDRや広色域の美しい映像を体験したい人
- 高品質な音響環境を求める人(Dolby Atmosなど)
- ストリーミングではなく、安定した画質で視聴したい人
まとめ―「DVD と ブルーレイ 」の違いと使いわけ/「記録容量 と 画質」の違いで区別
「DVD」と「ブルーレイ」は、記録容量や画質、音質、再生機器の互換性に大きな違いがあります。
「DVD」は安価で汎用性が高く、多くのプレーヤーで再生できます。
一方、「ブルーレイ」は大容量・高画質・高音質で、映画や長時間録画向けに適しています。
また「ブルーレイ」のさらに上位規格として「4K UHD(Ultra HD)」が登場し、
解像度が大幅に向上し、より鮮明で臨場感のある映像体験が可能になりました。
選択のポイントは、「何を保存・視聴したいか」「どの機器で再生するか」によります。
高画質・高音質を求めるなら「ブルーレイ」、
コストを抑えつつ手軽に利用したいなら「DVD」がおすすめです。
それぞれの特性を理解し、用途に合ったメディアを選びましょう。

