
【牛乳】と【乳飲料】の違い/「主成分と添加物の有無」の違いで区別


スーパーの乳製品売り場には「牛乳」や「乳飲料」などが並んでいますが、
これらの違いを正しく理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。
本記事では、「牛乳」と「乳飲料」の違いについて、
原材料や成分、見分け方までわかりやすく解説します。
「牛乳」と「乳飲料」の違いを比較
「牛乳」と「乳飲料」は、どちらも牛由来の製品ですが、
使われている原料や成分、目的が大きく異なります。
下記にそれぞれの特徴の違いを表に纏めました。


「牛乳」と「乳飲料」の見分け方と選び方
見分け方
「牛乳」か「乳飲料」かを見分ける最も確実な方法は、
パッケージの「種類別表示」を確認することです。
必ず「種類別 牛乳」や「種類別 乳飲料」と明記されています。
また、牛乳パック上部の「切吹き」という凹みがあるものは
「牛乳」であることが多いという点も目印になります。
選び方のポイント
- 味重視なら:「牛乳(成分無調整)」がおすすめ。コクが深く料理にも最適。
- 栄養重視なら:「乳飲料(栄養強化タイプ)」でビタミンや鉄分補給に。
- カロリー抑制なら:「低脂肪牛乳」「無脂肪牛乳」を選択。
- 嗜好品として楽しみたいなら:「いちご牛乳」「コーヒー牛乳」などの乳飲料がおすすめ。
「牛乳」と「乳飲料」と類義語の違い
「生乳」と「牛乳」の違い
「牛乳と生乳」は似た言葉ですが、意味は異なります。
「生乳(せいにゅう)」は、乳牛から搾ったままの加熱処理をしていない乳のことです。
一方、「牛乳」は、この生乳を加熱殺菌し、一定の成分規格を満たしたものを指します。
つまり、牛乳は生乳を加工した製品です。
生乳はそのままでは衛生上の問題があるため、市販されることはほとんどなく、
通常は牛乳や他の乳製品に加工されます。
消費者がスーパーなどで手にする「牛乳」は、加熱処理を経て安全性が確保された飲用の牛の乳です。
項目 | 生乳(せいにゅう) | 牛乳 |
定義 | 搾乳したままの乳 | 生乳を加熱殺菌した飲用乳 |
加熱処理 | なし | あり(例:130℃で2秒など) |
衛生状態 | 加工前で雑菌が含まれる可能性あり | 殺菌処理されており安全 |
市販の可否 | 一般には市販されない | スーパーなどで販売されている |
主な用途 | 牛乳や乳製品の原料 | 飲用、料理用など |
「加工乳」との違い
「加工乳」は「牛乳」に乳製品(クリーム、脱脂粉乳など)を加えた飲料です。
「乳飲料」と異なり、乳製品以外(果汁やビタミンなど)は加えられません。
種類 | 加えられる原料 | 主な特徴 |
牛乳 | 加熱された生乳 | 添加なし、自然な味わい |
加工乳 | 乳製品(脱脂粉乳、クリームなど) | 乳製品限定で添加、濃厚タイプあり |
乳飲料 | 乳製品+乳製品以外(果汁、ビタミンなど) | 幅広い味わいや栄養補助タイプ |
まとめ ー 「牛乳」と「乳飲料」の違い/「主成分と添加物の有無」の違いで区別
「牛乳」と「乳飲料」の違いは、「主成分」と「添加物の有無」とにあります。
「牛乳」は生乳100%で成分が純粋であるのに対し、
「乳飲料」は栄養強化や嗜好性を目的として様々な成分が加えられた製品です。
パッケージの表示を確認することで簡単に見分けられます。
目的に応じて、自分に合った種類を選ぶことが大切です。

