
「コンディショナー」と「トリートメント」の違いは、
「ケアする深さ」の違いで区別します。




シャンプーの後に使用する「コンディショナー」と「トリートメント」。
どちらも髪のケアには欠かせないアイテムですが、それぞれの働きには明確な違いがあります。
この記事では、その違いをわかりやすく解説し、あなたに合った使い分けの方法をご紹介します。
「コンディショナー」と「トリートメント」の役割
「コンディショナー」と「トリートメント」は、
どちらも髪を保護・補修するための製品ですが、髪に対する作用の「深さ」が異なります。
コンディショナー | トリートメント | |
ケアする深さ | 髪の表面 | 髪の内部 |
主な効果 | 表面をコーティングして手触りを良くする | 内部に栄養を与え、ダメージを補修する |
使用目的 | 指通りやツヤを改善し、髪をなめらかに整える | 髪のダメージ補修、乾燥対策、ハリ・コシの強化 |
放置時間 | 短め(1分程度) | 長め(3〜10分程度) |
使用頻度 | 毎日使用可能 | 週1〜2回、またはダメージ時に集中ケア |
「コンディショナー」と「トリートメント」の使い分け
「表面ケア」と「内部補修」の違い
「コンディショナー」は髪の表面に働きかけ、ツヤを出したり、
髪のまとまりを良くしたりすることが主な役割です。
髪のキューティクルをなめらかに整えることで、
指通りの良さや静電気防止などの効果が得られます。
日常的に使用しやすいのもポイントです。
一方、「トリートメント」は髪の内部に栄養成分を浸透させて、ダメージを補修します。
乾燥やカラー・パーマによる傷みが気になる場合には、こちらを使うことで髪質の改善が期待できます。
「コンディショナー」と「トリートメント」の主成分の違い
「含有成分」の濃度と浸透性の違い
「トリートメント」は、髪の内部に浸透する成分(ケラチン・コラーゲン・シルクプロテインなど)
が配合されており、その濃度も高い傾向があります。
補修力が求められる髪に対して、集中的に働きかけるのが特徴です。
それに対して、「コンディショナー」はシリコンやカチオン界面活性剤など、
髪表面をコーティングする成分が中心で、手触りや見た目の改善に即効性があります。
「コンディショナー」と「トリートメント」の適切な使用方法
「使う順番」と「放置時間」の違い
髪の状態に応じて、「コンディショナー」と「トリートメント」を併用することも可能です。
その場合の順番は「トリートメント → コンディショナー」が基本です。
まず「トリートメント」で髪の内部に栄養を与えたあと、
「コンディショナー」でキューティクルを整えることで、内部の成分を逃がさずに閉じ込めることができます。
放置時間も重要なポイントです。「コンディショナー」は1分程度で効果が出ますが、
「トリートメント」は成分を浸透させるため、3〜10分の放置が必要です。
「リンス」との違いは?
「リンス」と「コンディショナー」はほぼ同じ
「リンス」と「コンディショナー」の違いについて混同されがちですが、
現在ではほぼ同じものとされており、どちらも髪の表面を整えるアイテムです。
ただし、「コンディショナー」のほうが保湿効果のある成分がやや多めに配合されていることがあり、
実質的には「コンディショナー」が上位互換のように扱われることもあります。
「アウトバストリートメント」との違いも知っておこう
「トリートメント」には洗い流すタイプと洗い流さないタイプがあります。
この記事でご紹介したのは「洗い流すタイプ(インバストリートメント)」ですが、
「アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)」も存在します。
アウトバストリートメントは、ドライヤーの熱から髪を守る、スタイリングしやすくする、
といった役割を果たします。
インバストリートメントと併用することで、より高いヘアケア効果が得られます。
まとめー「コンディショナー」と「トリートメント」の違い/「ケアする深さ」の違いで区別
「コンディショナー」は髪の表面を整えるケア、
「トリートメント」は髪の内部を補修するケアと覚えておくと、選びやすくなります。
普段使いには「コンディショナー」、ダメージが気になる時には「トリートメント」がおすすめです。
それぞれの特性を理解して、自分の髪に合った正しいケアを行いましょう。



